
七転び八起き
日本のことが大好きだ、というサリーナが描いた絵。
「七転び八起き」
このデザインには二つの意味がある。
マウンテンバイクに乗っていれば何度でも転ぶことはあるけれど、
起き上がる回数がそれより多ければ、それでOK。
人生も同じだ。
私はこのモットーを何度も何度も言い聞かせる。
アーティストとして、デザイナーとして、困難や敗北、そして私を陥れようとする邪悪な人々と出会うこともあったとしても
また立ち上がり、走り続けることができるのであればそれでいいのだ。
This is a double entendre. I fall off my mountain bike constantly and as long as I got up more times than I fell it was OK. Same with life: i have used this motto to myself so many times now, as an artist and designer you cop a lot of knock backs, defeats, nasty people who rip you off...as long as you can get back up and keep on going...
(私の解釈が合っていれば)このような注釈が書かれています。
私たちが自転車に魅せられる理由は
ライドやトレーニングに人生を見るからかもしれない。
先日私は久しぶりの休みを取り、京都の亀岡へ一日探検ライドの旅に出た。
一人で保津川下りを楽しみ(笑)、美味しいイタリアンをランチにいただき、美しい彼岸花の景色を眺めて帰る・・・その前になぜか「霧のテラス」へ上ることにした。
坂道なんて大嫌いでわざわざ自転車で登る人の気持ちなんてわからなかったけれど、最近は山を見るたびチャレンジしたくなる。
ADDICTED=中毒症状だ。
霧のテラス。 亀岡側から上るのはかなりキツいと聞いていたけれど、想像を絶していた。 ログを見ると斜度10%~20.9%まであった!
斜度が厳しすぎて車が来ないか様子を見ながら蛇行したり、ペダルに足を乗せても1分も経たないうちにもう動けなくなり何度も止まったけれど、登り切った景色は爽快だった。
車やバイクで来ても見ることができない、達成感と合いまった景色。
これが見たくて、いや、感じたくて皆山を登るのだろう。
息が上がりすぎて頭痛に似た感覚を覚えながら感じたのは
ヒルクライムは人生と似ている、ということ。
厳しいことがあれば蛇行しながらナントカ乗り越える。
疲れれば少し休む。 でも諦めない。
どんなに苦しくても、死ぬわけではない。
無理しすぎなければ、怪我無く目標に達成できる。
でもそのためには、帰るまでの時間や自分の体力を良く理解し計画する必要がある。
その一つ一つの工程のどれもが、人生と同じだ。
どんなに苦しかったことも、悲しくてもうダメだ、と思ったことも
終わってしまえば頂上で見る景色のように、辛かった日々は人生の武勇伝となり、仲間との酒の席で笑い話に変わる。
苦しかった分、人の気持ちを理解してあげられる場面が増える。
苦労は買ってまで経験しなくてもいいけれど、決して無駄にはならない。
見る人の心を明るく照らしてくれる絵を描くサリーナは、どんな人生を歩んできたんだろう。
いつも優しくて温かく私を励まし、褒め、受け入れてくれる美しい人。
そしてこんな優しくも心のこもったメッセージを絵を通して伝えてくれる、強い人。
想像もつかない努力と、困難を乗り越えてきた経験が 彼女の強さと優しさに反映されているのかもしれない。
こんな人と仕事ができて、それを日本に紹介できる仕事ができて、私は本当に幸せ。
霧のテラスからの景色
亀岡氏 「彼岸花の里」